前回、成人スチル病と膠原病の違いについてお伝えしました。
こちらの記事では膠原病は病気ではなく
総称で、その総称の中でどのように
成人スチル病という疾患が存在するのか
わたしなりに調べ、学び感じたことを
動画や記事にしてお伝えしています。
まだの方は先に前回の
記事をご覧いただくと
成人スチル病と
膠原病との関係が
より一層ご理解できると思います^^
3分で分かる膠原病の3つの疾患の特徴
音声なしの下記の
動画もご覧いただけます^^
3つのグループと特徴がある病気
前回、
膠原病は1つの病気の名前ではなく
共通する3つの特徴を持った
疾患のグループの総称ということをお伝えしました。
膠原病には共通する以下の3つの特徴を持った疾患のグループの名前があります。
3つのグループ
- リウマチ性疾患
- 結合組織疾患
- 自己免疫疾患
3つのグループが出てきましたね^^
それぞれ細かく特徴をみて成人スチル病がどこにあるのかみていきましょう。
リウマチ性疾患の特徴
体の関節・筋肉に痛みや炎症が起こるのが特徴です。
初期症状として
- 朝、手がこわばる
- 関節のあちこちが痛む、腫れる
- 発熱や全身の倦怠感や臓器障害もみられるようです。
成人スチル病も身体の関節が痛むし
腫れるし、似てるんですよね。
結合組織疾患の特徴
内臓と内臓、細胞と細胞のすき間をうめる結合組織(骨、軟骨、周辺軟部組織)に炎症が起こるのが特徴です。
症状は共通してみられる症状と、
全身性エリテマトーデス・多発性筋炎/皮膚筋炎・強皮症類似の症状が混ざって出現する混合症状、合併症があるようです。
成人スチル病とは全く違う症状ですが、
症状タイプがいくつかあるという点は
成人スチル病も3型あるという点は似ていますね。
自己免疫疾患の特徴
自分自身の体、自己の免疫が細菌やウイルスだけでなく自己の免疫も攻撃してしまうのが特徴。
症状は発熱、湿疹、関節痛、筋肉痛、筋力低下、こわばりなどのほか、全身の倦怠感が見られる場合もあります。
成人スチル病は自己免疫疾患に属し
その中の全身性の炎症疾患の1つになります。
全身性の炎症疾患とは
成人スチル病は自己免疫疾患という大きなグループに存在していることが分かりました。
それでは全身性の炎症疾患と成人スチル病の関係をみていきましょう^^
自己免疫疾患は細菌やウイルスだけなく、
自分の細胞や免疫まで攻撃してしまうとお伝えしましたよね。
身体の中が
どういう状態になるかというと
激しい炎症反応が起こってきます。
それがサイトカインです。
そのサイトカインが血液中に沢山増加し、
炎症が全身に周り関節や発熱、皮疹として症状が表れます。
そういう炎症系の1つとして成人スチル病があります。
全身性の炎症疾患 成人スチル病
全身性の炎症疾患の特徴は
発熱や高熱が続いたり、
熱が下がっていても
大きな関節が痛むのが特徴です。
大きい関節・・・例えば
わたしの場合、肩・肘・膝・手首・
指の関節が痛みましたし
高熱の際は筋肉も痛くなりました。
よく風邪で高熱が出た時に
全身や関節が痛くなりますが
それはウイルスが全身にまわって
免疫細胞がウイルスを退治する為に炎症していますよね。
そして徐々に回復していきます。
しかし、自己免疫疾患の
全身性の炎症疾患の場合は
自分の免疫細胞がウイルスではなく、
正常な細胞を無差別に破壊し
全身を炎症状態にさせている状態です。
成人スチル病の場合は炎症状態から
サーモンピンク皮疹や喉のいたみ、熱の乱高下が加わるのが特徴になります。
人によっては筋肉の量が減り、
体力低下もあるはずです。
わたしはありました。
2023年9月現在でも体力が以前のようには戻っていません。
なぜこのような疾患があるのかも
現在の医学では解明されていません。
まとめ
いかがでしたか?
膠原病って、「病(びょう)」っていう呼び名なので、病気の名前だと思っちゃいますよね。
1つ1つ噛み砕いていくと膠原病は総称で
それぞれ特徴がある3つの疾患があって
その中の自己免疫疾患の中に全身性の炎症疾患があって
その一つの病気に成人スチル病があることがお分かりになったかな、っと思います。
正直、最初はこんなに理解できなくて
わたしもフワっとした感じでしか理解していませんでした。
実際、まだ医学的にも不明点が多い成人スチル病です。
医師たちも患者数が少ない中で
探りながら・検証しながらの治療をしている状態です。
それを感じたのは「再燃した時」からでした。
ここでわたしがお伝えしたいのは、
医師や薬を頼るのはもちろんですが
そこに甘んじるのではなく
(依存しない生き方)
私たち患者側が普段の生活の中で
必ずできる何かがあるはずだ、ということです。
どんなに薬や医師が頑張っていても
私たちが生活習慣を正さなければ身体は蝕まれていきます。
ただ、何となく生きるのではなく
意図をもって色んな事を感じきりながら生きる。
私たち患者側はそういうことが出来る側なのだとわたしは思っているし信じています^^