皆さま、いかがお過ごしですか?
今回は、お薬の管理についてお話しします。
成人スチル病の皆さんは、1日にどれくらいのお薬を飲まれているでしょうか?
症状や体調は人それぞれなので、服用する薬の種類や量も異なりますよね。炎症を抑える薬だけでなく、血圧の薬、関節痛の薬、感染予防、骨粗しょう症予防、胃薬など、薬が増えれば増えるほど管理も大変になってきます。
現在、私はプレドニン7.5mgに減量できており、以前に比べて薬の量は少なくなりましたが、それでも10mg以上のステロイドを服用していた頃は薬の数が多く、飲み忘れを防ぐために健康管理ノートに記入するなど、薬の管理には手間がかかっていました。
そこで今回は、薬の管理を楽にする「一包化」の方法をおすすめしたいと思います!
お薬の一包化とは
お薬の一包化とは、同じタイミングで飲む薬を一つの袋にまとめて包装することです。
薬が多すぎて大変!飲み忘れを防ぐための一包化のススメ
通常は下記のように
朝・昼・夜と服用する薬があった場合、個別に包装されていますよね。
服用する薬が多くなるほど飲み忘れや管理が難しくなっていきます。
毎回毎回
処方箋の袋からごっそり薬を出して
薬を指でプチプチ出すのが面倒だったんだよね。
しかし、一包化すると
朝・昼・晩と服用時間ごとに薬が分けられているので、薬の種類が多くても飲むタイミングに迷うことがありません。
そのため、薬の管理が楽になるだけでなく、気持ちの負担も減ります。
薬の一包化で毎日の負担が軽くなる方法
私自身、症状によって薬が増えることがあり、管理に苦労していました。
服用後は健康管理ノートにチェックをしていますが、慣れてくると確認を忘れてしまうこともあり、「飲み忘れたかも…」と一日中気がかりになってしまうことがありました。
そんな日は気が気でないし、
かと言って追加で服用する勇気もないw
なんかいい方法ないのかね~?
そんな時、薬局で「一包化」の案内を見つけ、薬剤師さんに相談しました。
「一包化すれば飲み忘れが防げて、安心して過ごせるかも✨」と感じたからです。
一包化の依頼の仕方
一包化の依頼は薬局に頼んだからといって一包化できるものではありません。
どのようにしたら一包化できるのかご説明します。
処方箋の欄に「一包化」の指示が必要
かかりつけの医師に一包化したいことを相談し、先生が承諾すると会計時に渡される処方箋の欄に「一包化」という文字が入ります。
この医師からの指示が入ってはじめて薬局で一包化をお願いできる状態になります。
下記の画像は病院の会計後にもらった処方箋の用紙。
赤い枠に一包化と書かれています。
この処方箋を持って薬局へいきます。
薬局で処方箋を出す
処方箋を出すときに一言、一包化にしてもらいました^^とお伝えするといいかもしれません。
一包化にする際は、薬剤師さんが一つの袋に薬を入れていくのでいつもよりも時間がかかる場合があります。
薬の種類や数によって一包化できない場合があります。その時は薬剤師のお話を聞いてください。
以上の2ステップで一包化の依頼は終了です。
ステロイドなど強い薬を服用するものなので一包化をしたい理由を明確にしたうえで必ず医師と薬剤師さんに相談してくださいね^^
先生~!
薬を一包化したい!
ちゃんと、相談はしましたよ(笑)
今までこんなにたくさんの薬を飲んだことがなくて
飲み忘れとか管理が大変だから一包化したくて、
薬局に相談したら先生に許可取ってって言われた~ って。
うん、別にいいよ?
一包化できない薬もあるけど。
例えば、感染症対策の薬や骨粗しょう症予防の薬とか。
そういう所はご了承くださいね^^
なんとも、簡単に承諾されました。
アクテムラの点滴が終わって会計時にもらった処方箋には今までなかった「一包化」という言葉が印字されていましたよ。
一包化を初めてされるかたは処方箋をご確認くださいね^^
さて、それでは一包化のメリットをお伝えしましたが他にどんなメリットとデメリットがあるのでしょう?
下記でご紹介しますね✨
薬の管理をシンプルに!一包化で実感したメリットとは?
実際に一包化してみた素直な感想をお伝えしますね^^
健康管理ノートと併用して飲み忘れ防止!
飲むタイミングごとに薬がまとめられているので、飲み忘れが減りました。
そして、健康管理ノートとの併用で一包化できない薬も飲み忘れることもなく服用管理が楽になりました✨
管理が簡単
薬を袋ごとに分けてあるので、複数の薬を持つ場合でもスムーズに管理できています。
特にお出かけの際は、その時服用するタイミングの袋を持っていくだけで済むので、管理も楽だし薬の飲み忘れもなくなりました。
服用時間の確認が不要
わたしの場合の服薬は朝・晩の食後服用のみ。(一包化できないお薬は曜日別に自分で決めて服用)
そのタイミングで袋がまとめられているから、いちいち確認する手間が省け健康管理ノートに飲んだらすぐにチェックすることで、安心して服用できています。
体調管理に役立つ
一包化で服用のタイミングが明確になるため、健康管理ノートにチェックしやすく、服用状況や体調を記録する際にも便利✨
健康管理ノートで、服用する時間帯を目視できることで食事のタイミングや習慣を改善したりしています。
旅行や外出時の持ち運びが便利
外出の際、必要な分だけを持ち運べるのでかさばらずに便利です♪
旅行へ行くときも一包化の方が便利かも!っと感じました🙂
薬の一包化 気をつけたいデメリット
上記では一包化をしたことでのメリットをお伝えしましたが、下記ではデメリットの部分をお伝えします^^
一包化できない薬もある
温度管理が必要な薬や使用期限が短い薬、錠剤以外(粉薬や液体薬)など、性質によっては一包化が難しい場合があります。
上記で先生も言っていましたが、曜日別にわたしが管理している【感染予防の薬 サムチレール】や【骨粗しょう症予防の薬 アレンドロン】などは一包化できません。
追加の費用がかかる場合も
薬局によっては一包化に追加料金がかかることがあります。
保険が適用されない場合もあるため、事前に薬局で確認が必要です。
変更があった際に調整が難しい
症状や処方内容が変わり、服用薬が変更された場合、一包化のパックを再作成する必要があります。薬局によっては再調整に時間がかかることもあります。
例えば、わたしの場合ステロイド8mgから7.5mgに減薬した時も薬局から【少しお時間がかかります】と久々に伝えられました。
錠剤を0.5mgにするって、きっと難しいのかもしれないけれどいつも親切に説明しながらお薬を処方してくださって感謝しています✨
間違いのリスク
薬剤師による処方ミスは少ないものの、稀に一包化の内容が間違う可能性もゼロではありません。
わたしは処方箋をもらい家に帰ったら一度全ての処方箋を必ず確認しています。
信頼はしていますが、それと確認作業はまったく別のお話ですからね🙂
自分の身体のことなので、自分の責任でお薬を飲むための確認作業と考えております✨
以上でデメリットを踏まえてお伝えしましたが
いかがでしたか?
毎日お薬を服用する方にとって、一包化は飲み忘れや管理の手間を減らすためにとても有効な方法です。
薬を一包化することで、服用のたびに薬を探したり、服用時間を確認したりする手間がなくなり、その分の時間を他のことに充てられるようになります。
わたしの中では薬の一包化はして良かったと思っています^^
まとめ
お薬の一包化をまとめるとこんな感じです。
お薬一包化のメリット
- 健康管理ノートと併用して飲み忘れ防止で服用管理が楽に
- 薬を袋ごとに分けてあり管理が簡単
- 袋がまとまっていて確認する手間が省け服用時間の確認が不要
- 健康管理ノートで服用状況や体調管理に役立つ
- 旅行や外出時の際、かさばらずに持ち運びが便利
お薬一包化のデメリット
- 一包化できない薬もある
- 薬局によっては追加料金加の費用がかかる場合もあるので要確認
- 変更があった際にいつもより待つ時間が長いかもしれない
- 間違いのリスクがないよう自分でも再確認する
薬は間違えてしまうと命にかかわる場合もありますよね。
きっと薬剤師さんたちは、かかりつけの先生たちと同じくらい神経を使っているかもしれません。
そして薬剤師さんが責任をもって丁寧に準備してくれるため、わたしは安心して利用できております。
2週間に1回お顔を会わせますが、成人スチル病の知識をどんどん蓄えて下さり、わたしのお話も薬剤師さんのお知り合いの先生から聞いた膠原病のお話や情報、そして現在の感染状況など、惜しみなく教えて下さり本当にいつも感謝しきれないくらい✨
いつも寄り添ってくださるお気持ちを感じながら、わたしも見習わなくては✨と、思っています^^
お薬の一包化のメリットやデメリットについて、分かりやすくお伝えすることで皆さまのお薬の管理が少しでも楽になる参考になればと思います😀
それでは、また☆